蛍の光

自宅近くの河川では蛍が出始め、
橋の欄干からのぞく姿が見られます。
今週末は
そんな蛍のような光わずかな『父の日』です。

振り返っても、幼少時の『父親』の影は薄いのですが、
今なお、その精神力や人生の実績というところでは
全く追い越せないでいます。

酒を呑んで話す内容はほとんどが戦争体験でした。
今振り返って思うに、
その悲惨さでまだ心を病んでいたようです。
中国を転戦し、その後、南方ガダルカナル島へ。
傷病、疫病を患いながら約10年の役目を果たしての帰日。
良いこと一つなかった戦争体験を語り、
夢の中でまだその壮絶な体験が蘇る話しもありました。
国防のためとはいえ、
生き死の狭間で若き血潮を散らす日々は身も心も蝕むはず。
その反動か、何度か早く辞めたいと言っていた職を、
やっと定年で無事終えた矢先、人は病の器、
武道家で頑健な身体の持ち主で長生きすると思われたはずが、
退職してすぐ病に伏してしまった。、
病に倒れ病院に駆け付けた時に、初めて父親の涙を見ました。
「男が涙を見せるものではない」などと
いつも薩摩隼人の豪気な気風を持って、皆に接していた男の涙。
雨霰の弾丸の中を生き抜いたのに、どれほど残念だったであろうか。

思い出の一つは、父親が警察官だったにもかかわらず、
自分が未成年だった時分、ある年のクリスマスの夜、
ふたりでバーを梯子酒して朝帰り、
母親に、ふたりして正座し、しっかり叱られたことです。

そんな亡父のことを思い出すのも、『父の日』なのかもしれません。
夜間飛行で見る満天の星のごとく世には数多の父が輝いてはいますが、
自分は我が子に迸る永遠の光を残しているのか、
この時期だけ光る蛍のように少しでも思い出してくれる父親でいるのか、
大いに反省しつつこれまでを悔いるところです。

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by mikun77mukun | 2014-06-11 10:23 | 日記

日々の思いを積み残しながら
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