2014年 04月 14日
高山祭
通りの桜並木は散り、道ばたには落桜で染まっていますが、
山の中の桜はまだ散らずにいて、森の鳥たちが賑やかです。
学生時代に濃飛バスのバイトで行った『飛騨高山』では
今日から春の祭り『高山祭』がはじまります。
たぶん町中を流れる宮川には桜の花びらが落ち、
川中の鯉が桜色に染まっているはずです。
豪華絢爛な山車がその宮川にかかる赤い欄干『中橋』を通れば、
祭りはクライマックス。
小京都高山の祇園祭というところで、宮川は鴨川、中橋は四条大橋。
町のつくりは碁盤の目になっており、今なお古い街並みが残っています。
北に城山という小高い丘があって、登れば街を一望することができます。
振り向けば、今なら白い北アルプスが見られます。
岐阜県の県木が一位(アララギ)の木で、高山名産は一位一刀彫りです。
江戸初期に生きた飛騨出身の円空が一位一刀彫の仏を残し、
今なお、我々に『平穏』を語りかけています。
高山の町中に国分寺があって、
バイト中はその宿坊で寝泊まりしていました。
境内には樹齢450年以上の銀杏の木があり、季節を感じさせてくれました。
この銀杏は我々を包み込んで『安穏』を語りかけてくれました。
その横に小さな庵があって、
アイヌらしい老人が自ら彫る一位の円空仏店を営んでいました。
町中の通りは雪よけの軒があって、いつもBGMが流れて、
50年前に当地流行っていた『高山の夜』が忘れることができません。
また、近々、
心のふるさと高山を訪れてみたいと思っているところです。