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さりげない一言

『発言小町』と言う読売新聞が運営している女性向コミサイがあるらしい。
実際にあった話しで他人からの一言で救われた話しのサイトである。
例えば、こんな話が出ている。
この名言集を生むきっかけは何もかもがうまくいっていない時に乗った残業帰りのタクシーで、運転手から「暗いから気をつけて帰るんだよ」と言われ、泣いてしまったというエピソード。いたく感動した彼女は「皆さんも全く知らない人の一言に助けられたこと、ありませんか??」と呼びかけたところ、多くの人々がエピソードと感動の「一言」を続々と投稿したのだ。
以下、いくつか要約してみる。

「子供と一緒に電車に飛び込み自殺をしようとした母子。そこにサラリーマンが通りかかり、子供に『おっ、可愛いな!』と言い、母親は自殺を思いとどまれた」
「酷い振られ方をして電車の中で泣いていたら、中年の男性が降りがてらに『明日、明日!』と言いながら肩をポンと叩きミント系ガムをくれた。その優しさが即座に心に触れてハンドタオルで顔を覆ってギャーと泣いてしまった」
「『職業婦人にはなれなかったなぁ』となにげなしにつぶやいたところ、小学生の息子が『しあわせ婦人にはなれたからいいやん』と言ってくれた」

一言といっても、救われもし、傷ついたりもする。
振り返ると、自分にも救われた「一言」は色々とある。
定年退職後、借金の支払いに悩んでいた時、
家人から「どうしようもなくなったら、この家売って出ましょう。
そしたら黒字なるよ」といつもと変わりなく、笑顔でさらりと言われた時、
さりげなく他所向いて聞こえないふりだけはしたが、ジーンときてしまった。
娘が言うように本当に天真爛漫な連れ合いではある。
その一言でどげんかせんといかんと発奮はした。

反対に傷ついたのは、
高校に入学して間もない最初の保護者会
(こんな会があったのかどうか怪しい)
から帰ってきた母親が、担任から
「あなたのお子さんは頭が悪いから、よっぽど勉強せんとだめな子になる」
と言われたと、ガッカリした顔で話してきた。
話すほうも話すほうだが、聞く方は返事の仕様も無くかなりへこんだ。
また、そうかもしれないと身に覚えがあるから余計に情けない気持ちになった。
小学校から担任は何人もいるがこんな印象の悪い教師は初めてだなぁと
その時は思った。
「現代国語」の担当で、ちょっとオカマっぽいしぐさで話しをする教師だった。
男の髭は朝と夕方に剃るものだと言っていたのをなぜか覚えている。
それ以来、「現代国語」と特にオカマが嫌いになった。
卒業後、その高校の同窓会役員をしたが誰もその教師の名前をあげる者が無く
同窓会を開催しても呼ぶことは無かった。
そんなことで、今尚、反抗している。

六甲から見る京阪神の夜景
さりげない一言_a0063554_17194813.jpg

by mikun77mukun | 2011-02-08 17:21

日々の思いを積み残しながら

by mikun77mukun
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