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睦月半ば

ホントに今年の冬の寒さは厳しい。
老体にはこの寒さはきつ過ぎる・・・!
この厳しい寒さでは外に出ないで、
クマのように冬眠がしたい気持ちになる。
日本に限らず欧米でも寒さが厳しい様子で、
冬の商品が良く売れて景気にはプラスらしい。
四季の特徴がはっきりするとモノが良く売れる。
それでも自分が幼い頃の半世紀ほど前は、
もっと寒かったように思う。
囲炉裏の代わりに練炭か炭の火鉢が部屋の真ん中にあって
それだけで一家の暖房になっていた。
冷暖房空調機、床暖房、ホットカーペットなど
夢にも出てこなかった。
食事でも、
寒い時の鍋は野菜だけで、たまの肉と言えば鶏で、
庭にいたのが、鍋に入っている。
卵は今と変わらない1玉15円前後でコロッケより高価。
交通費がその当時からすると現在約10倍になっているから
その頃の卵は今の10倍の値打ちがあるということになる。
『きつねうどん』は近所のうどん屋で1杯30円ぐらいだった。
その頃と比べて、現在、格段に安くなっているのが繊維製品だ。

繊維業界で仕事する人がまじめにコツコツと努力を続けたからだ。
仕入れコストを下げ、販売単価も下げてきた。
その為か?35年程前に日米経済摩擦まで起こった。
米国の経済不振がこの日本の繊維安売りにあると
決め付けられて業界に携わる人の努力など理解もせず、
行政自ら率先して対米輸出自主規制までしたことがあった。
現在の日本車へのパッシングより厳しかった。
その後は、弱肉強食とか勝ち組負け組みとか言われ
大が小を飲み込みながら販売総額は増やしてきた。
しかし企業の純益は負のスパイラル状態で激減していく。
その後、企業が海外へ出向き長年積み上げてきた財産的な
ノウハウを教示してまで海外依存になってしまった。
為替ショックやバブルショックで
不況に陥った非繊維産業も再生するための再構築ができないまま
管理部門だけは米国の最新システムを受入れた。
同舟相救う日本独特の終身雇用を止めてまで、
態勢も整わないまま派遣等々の臨時採用で
一時凌ぎ的な体制を繕いその甘い汁に慣れてしまった。
四半期会計とかで目先の利益を追求し
将来を見据えた大局にも立てず、
長期の不況から抜け出せないでいる。
繊維業界がこれまで辿ってきた道は夢を追いつつ期待外れの連続。
国産品は我々労働者では買えないほどの高額商品になってしまい、
今や、身に付けるもの、口に入れるもののほとんどが中国製品。
日本家屋をひっくり返せば、落ちてくるのは中国品だけでは情けない。

本来ならば、企業純益が上がり個々の所得も上がっておれば
この国産品が交通料金のように適正な価格になっているはず。
もっと適正な日本的独特の商習慣が継続し、
仕入先や物つくりに対して理解しつつ企業努力が報われれば
国内生産の火も消えず、将来に夢持てる若者が育っていたはず。
もう後戻りできないほど、日本の労働者は冷めてしまった。
職場で傍にいるにも拘らず、PCで会話をし合っているのが、
おかしいと思うのは自分が年を取った所為なのか・・
「昼飯イコカ?」ぐらいPCで言わずに直接声掛けていったらドヤ?
こんなボヤキが出るようでは、もう出る幕はないなぁ・・・(笑)
睦月半ば_a0063554_1616544.jpg
by mikun77mukun | 2011-01-13 16:17 | 日記

日々の思いを積み残しながら

by mikun77mukun
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