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今を思う

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学校卒業してからほとんど大阪本町で勤務している。
その主な業務は繊維関係になる。約40年になる。
様々な会社と多くの人とのお付き合いをさせてもらった。

繊維産業はすでに成熟期を過ぎているものの、
生活に関わる衣食住の『衣』の部分を担っているので、
昔から日本の基幹産業として
この業界に関わる人の数は間接も含めかなりの数になる。
生産・加工工場が色々な地方にあっても、
この本町、中でも船場を中心に集中している。
この船場の一部が随分以前に箕面へ移転し、
箕面船場繊維団地となっている。
また、
本町にはその繊維産業の名残となる文化財的建造物が残っている。

しかしながら、
繊維業界の各分野おいて衰退一途で年々その流れも早くなって行くのを
寂しさも交えて感じている。生産分野では激減して地方の繊維街が消えようとしている。
40年前は寝るのも惜しんで仕事や夜の交際に時間を費やし朝帰りがほとんどだった。
 計算機やFAXは無く、明細は電話で伝えていた。アルファベットの伝達には手を焼いた。
30年前はどこまでこの勢いは続くのかと衰える事に疑問なく、時間的な余裕も無くて
 子供の成長期だったが関与せずに連れ合い任せで、たまに会うと大きくなったなぁと
 感心するほどだった。今思えばもっと子供と遊べば良かったと後悔している。
 やっと計算機らしいものが出てきたが、大きくて高価だった。
日米経済摩擦要因で繊維業界が行政的な制約が増え、
繊維輸出が『悪』と言う雰囲気もあって、繊維専門会社ですら脱繊維からの模索が始まりだした。
20年前から生産加工が国外へ移動し始め、学卒者の就職希望も非繊維企業となって
志望企業TOP10には繊維会社が入らなくなった。
 計算機は小型になり低額で手に入るようになった。
PCが出始め,何か時間的な余裕が無くて色んなことに速さを感じるようになった。
 いろんな場面に人間味が無くなりマニフェストが出てきて全てがルール化されだした。
10年前からは営業的に赤字決算を余儀なくされ出して
給与減少と非繊維への配転や
リストラと言う言葉の『首切り』が増えてきた。
皆の顔が疲れを見せて、家族中心の生活に重きを置き仕事で家族を犠牲にすることが少なくなってきた。
社員旅行もなく時間外に社内仲間との付き合いを避けるようになった。

このように振り返ると、
我々『団塊の世代』が歩んできたのは日本経済の流れそのものだ。

これから進んで行く道が不透明だと色んなところでみんなは言っているが、
現状を打破する手腕を持つ人材不足と企業モラルの低下。
誰もが前へ行く道を指し示す事ができない組織の荒廃。
企業でも個人でも『勝ち組』と『負け組』がはっきりしてくる環境のもとに於いては
複雑未経験な経済状況を打破する気力など
随分前から各世代で失せている現象はしかたないことかもしれない。
だからこそ、今、幕末から明治維新の役者が注目されるのだろう。
家族の中心になる者全てが収入を得て、善良なる納税者とならなければ、
もう家族も国もやっていけなくなっているのが今の世の中だ。
私事ながら、
次女が出産した後、幼子を抱えながら共働きしないと食って行けない為、
お金を払ってまで、まだ誕生日も迎えていない幼子を預ける保育園にやっと入園が決まった時、
涙を流して喜んだと言う。親のこちらも、泣けてくる辛い話だ。
しかしながら、今の若い世代の生活は皆同じ状態で、保育園が狭き門になっている。
保育園を増やそうとしている。
それより、所帯主の収入を増やしてやるのが一番ではないかと思う。

反面、
公私共に私財を残す事にアクセクとし、隣人他人への想いも持たず、
我がさえ良ければという気持ちを持つ勝者となった一部の者が中心のこの世の中。
心に喜怒哀楽も欲も無い姿を賞賛され続けてきた善良な敗者は、
ただもくもくと歯車となっており、やりがいや充実感を持てるはずもない。
将来に向けての不安を感じながらの歯車は、心身共に病を持つことになる。
あるいは実感しながら無事社会人としての卒業を迎えても、
年老いて尚且つ細々とした生き様を今まさにこれから始めようとしているのが
この『団塊の世代』ではあります。
若い者がこんな世代を見て、将来に夢が持てるかと、
もっと怒りをもっていいのではと思う今日この頃であります。

マーフィー仕事の法則
・理論とは、間違った答えを自信を持って導き出すための道具である
・テクノロジーは、それを理解しない者によって動かされている
・プログラマーがプログラミングをするように建築家が建築設計を行ったとしたら、
 啄木鳥の一撃で近代社会は崩壊するだろう
・予算と期限の範囲内で何かが完成することはない
・コンピューターを過信してはいけない。あれは電源コードの長さの範囲でしか仕事をしない
・専門家とは、より細かな範囲についてより詳しく知っており、
 最終的にあらゆることについて完璧に何も知らない人のことを言う
・過つは人の業。広げるは計算機の業
(c.f. 英語の諺:"~。許すは神の業")
・コンピューターは20人の人間が20年かけて犯す間違いを、2秒でやってのける
・テクノロジーに関するあらゆる進歩は、魔法と区別することができない
― アーサー=C=クラーク
・デザイナーの最も基本的な仕事は、技術者の仕事を難しくすることと、修理者の仕事を不可能にすることだ
・大きなミスは金曜の午後4時30分以降は絶対に発見されない
  ― それはもっと大きくなってから月曜の午前8時15分にその姿を現す
・唯一完璧な科学とは、後知恵である
・何かが壊れたせいで今までしていた仕事を中断せざるを得なくなった時、その故障は、
 (1)もう要らなくなった時、
 (2)別の何かをしている時、
 (3)その仕事から解放されて喜んでいる時、
 にのみ修復される。
・リスクマネジメントに対する第一の幻想は、それが存在するということである
by mikun77mukun | 2010-07-02 18:12 | 日記

日々の思いを積み残しながら

by mikun77mukun
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