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春愁

夜半からの雨がまだ続いて今日1日雨模様です。

一雨ごと春に近づいているようです。

木々の小さな芽吹きにも顔近づけてみると、

少しの色づきに笑みがこぼれてきます。

 

友からこんな日にはこんな詩が浮かんでくると・・

春愁 
   (ゆくりなく八木重吉の詩碑の立つ田舎を通って

                      尾崎喜八

  静かに賢く老いるということは
  満ちてくつろいだ願わしい境地だ、
  今日しも春がはじまったという
  木々の芽立ちと若草の岡のなぞえに
  赤々と光りたゆたう夕日のように。

  だが自分にもあった青春の
  燃える愛や衝動や仕事への奮闘、
  その得意と蹉跌の年々に
  この賢さ、この澄み晴れた成熟の
  ついに間に合わなかったことが悔やまれる。

  ふたたび春のはじまる時、
  もう梅の田舎の夕日の色や
  暫しを照らす谷間の宵の明星に
  遠く来た人生とおのが青春を惜しむということ、
  これをしもまた一つの春愁というべきであろうか。

 

まだまだ我が身老いたりを忘れ、青春のたそがれを楽しみたいと

あれこれを想い迷い、喜怒哀楽蹉跌ばかりの日々を過ごすばかりです。


by mikun77mukun | 2014-03-05 12:16 | 日記

日々の思いを積み残しながら

by mikun77mukun
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